頭痛について
頭痛には、皮膚またはその近くの浅い部分からくる痛みと、深い組織からくる痛みがあります。
皮膚またはその近くの浅い部分:頭の骨の外側(頭蓋骨外)皮膚、腱膜、筋、動脈、骨膜
深い組織:頭の骨の内側(頭蓋骨内)脳硬膜、脳軟膜の一部、大動静脈壁
頭痛を分類すると
「片頭痛型血管性頭痛」
周期的に起こる片側の拍動性頭痛で強さ、頻度、持続は一定していません。食欲不振や悪心、嘔吐を伴うこともあります。視覚障害、知覚・運動障害などの前駆症状がある頭痛と、前駆症状のない片頭痛があります。
「筋収縮性頭痛」
頭部の痛み、緊縛感、圧迫感が特徴です。筋の異常収縮が原因で、後頭部の下方に多いです。
「血管性、筋収縮性の連合性頭痛」
血管性の片頭痛と筋収縮性頭痛の合わさったものです。血管運動神経鼻炎による反応性の頭痛。鼻腔、副鼻腔粘膜の浮腫充血が原因となり、鼻ずまり、鼻水などの症状とともに頭痛がおこります。
「非片頭痛性血管性頭痛」
非反復性の頭部動脈拡張によっておこる頭痛。拍動性で頭重感や鈍痛が感じられます。